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Sigfox 0GネットワークがWanzl社の物流アセットをデジタル化

2020.06.09

2020年6月9日 ドイツ、ミュンヘン。

世界で最も大きなショッピングトロリーと荷物カートの製造業者であるWanzl社は、ロールコンテナやパレットシステムといった小売・産業用アプリケーションの物流アセットをSigfox 0Gネットワークに接続しています。このデジタル化の目的は、アセットの効率性を向上させ、予定外の紛失を防ぎ、メンテナンス期間を最適化するため、リアルタイムで物流アセットを監視することです。0GネットワークをベースとしたBox ID Systemによるトラッカーは、wanzl connectソリューションの技術基盤を形成し、将来的には数百万台が販売される予定です。運送システムのデジタル化により、リアルタイムでのプロセス可視化が可能となり、運送業者の効率性を向上させ、中央倉庫から店舗のラック作業までサプライチェーン全体を最適化することができます。

Sigfox社のSVPグローバルセールス&マーケティング担当のGlen Robinson氏は言います。「小売業界は国際的な商品管理における最大のマーケットの一つであり、競争が激しくサプライチェーンの効率性が競争上の重要なアドバンテージとなります。サプライチェーンのアセットをデジタル化することで、Wanzl社は小売業界が効率を最適化するために必要なプロセスの可視性を顧客に提供しているのです。」

また、Wanzl社のマテリアルハンドリング部門のMarkus Spengler氏はこう説明します。「小売商品のすべてのフローに適した一つのソリューションはありません。そのため、ケースバイケースでの分析と概念が必要となります。そこに専門家チームとwanzl connect ソフトウェアとともにソリューションプロバイダーとしてWanzl社が参入します。wanzl connect ソフトウェアは、サプライチェーンの効率性と運送業者の利便性を高めるためのソリューションをすでに提供しています。」

Box ID SystemとSigfox社とパートナーシップを組むことによって、トラッカーのデータは0Gネットワークを通じてクラウドに収集され、wanzl connect ダッシュボードによって可視化されます。ソフトウェアは、データを分析し、推奨するアクションを導き出してユーザーに警告します。たとえば、ロールコンテナを商品管理部に返却したり、デポに長時間滞在しているコンテナをチェックしたりします。デジタル化とビッグデータの分析は、倉庫や店舗内での商品フロー最適化にも使用することができるのです。

Wanzl connect は、ヨーロッパ全体であらゆる種類の運送データを収集・分析できます。データ収集のコストや0Gネットワークの接続、0Gベースのトラッカーの運用コストは比較的安いため、非常に低価格なソリューションとなっています。

Wanzl社のデジタルソリューションロジスティクス、産業担当製品およびプロジェクトマネージャーであるCassandra Klein氏は以下のように述べています。「私たちはメンテナンスと管理のコストが低いことに特に感銘を受けました。これらは、Box ID Systemsの0Gトラッカーのバッテリー寿命が最大7年であることの直接的な結果であり、SIMカードも、管理する必要のある契約もありません。これにより、運送のデジタル化から得られる付加価値は、総所有コストを大幅に上回り、デジタル化を正当化することができます。」

Sigfox 0Gネットワークは、高い伝送および耐干渉性を備えており、正確で完全なドキュメントのための高い要件も満たしています。また、これは個別のゲートに依存したものではないため、ネットワークがグローバルに利用可能となるにつれて、ドキュメント化はいつ、どこでも実施することができるようになります。予定外の紛失が発生した場合でも、運送業者はその後何年もその位置を特定することができるのです。

Sigfox 0Gネットワークに接続された物流アセットは、現在Wanzl社から工場出荷時の注文に対応しています。

詳細はこちら(英語)
SIGFOX 0G NETWORK DIGITIZES WANZL‘S LOGISTICS ASSETS

著者情報

Sigfox編集部

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