テレワーク疲れ防止施策
事業部長ブログ
みなさん、こんにちは。
KCCSでSigfoxを担当しております、LPWAソリューション事業部長の松木です。
さて、今回は、IoT、LPWA、Sigfoxから離れてテレワークの話になります。
皆が皆でないにしろ、ウィズ・コロナ時代の働き方として、テレワークが一つの形として根付いてきました。
緊急事態宣言が解除されたとしても、多かれ少なかれ、テレワークとは付き合っていかなければならないと思います。
というわけで、今回のテーマは、
「テレワーク疲れ防止施策」
です。
では、どうぞ。
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先日、NewsPicksのWEEKLY OCHIAIをみました。
その時のテーマが、
でした。
レギュラー並びにゲスト出席者は、以下の方々です。
落合陽一氏(メディアアーティスト、博士)
佐々木紀彦氏(NewsPicks Studios CEO)
宮田裕章氏(慶應義塾大学医学部 教授)
暦本純一氏(情報学者、東京大学大学院情報学環教授)
井上一鷹氏(JINS/Think Lab 取締役)
藤井薫氏(リクルートキャリアHR統括編集長)
田中美和氏(Waris共同代表)
石倉秀明氏(キャスター取締役COO)
見終わってからの感想ですが、落合陽一氏含めて出席者全員がテレワーク(以下、ここではリモートワークもテレワークで統一)の愛好者だということ。
ゆえに、いろいろな“疲れ“をすでに経験し、克服してきているので、その知見はとても参考になると思いました。
多かれ少なかれ、テレワークはこの先も付き合っていかざるを得ない働き方になるでしょうから、この場で14の箇条書きにして共有させていただこうと思います。
私の取捨選択、私の解釈、私の言葉が混じっていることはご了承ください。
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1. 今回のような有事のテレワークにおいては、子どもも家にいるケースが多い。
JINSには人の集中力を測ることのできるメガネがあり、それを使った調査では、3歳から8歳のお子さんがいらっしゃり、かつ、テレワーク環境が整っていない家庭の生産性がもっとも低い。
ちなみに、そういう環境で集中できている時間の割合は、「25%〜45%」だそうです。
テレワークで最初に救う必要があるのは、夫婦ともにテレワークにも関わらずその為の環境が不十分で、かつ育児中、という家庭になる。
2. 同じ調査でわかったことは、 単身でテレワーク環境が整っている人たち。
この人たちの集中の割合は、「65%〜85%」。
非常に高い。
そもそもこの方々は、緊急事態宣言が解除されても、今のままテレワークを続けた方が生産性高く仕事ができるのかもしれない。
3. テレワーク環境に関して言えば、デスクチェアに課題がある。
ダイニングチェアや子どもの学習机に付属していた椅子では、一日座っているには不十分。
そのせいか、デスクチェアが品不足となっているらしい。
4. テレワークをやっている部屋には、リアル/バーチャル、パブリック/プライベートなどの多数の空間(以下に示す)が一つの物理空間に押し込められた結果、過度のストレスにさらされてしまう。
オフィス:会社の人間関係や会議(リアル)、自分自身の仕事場(プライベート)、社外のメールや社内のSNS(バーチャル)
ホーム:育児/介護/家族生活(リアル)、ほっとする一人部屋(プライベート)、FacebookなどのSNS(バーチャル)
5. 仕事の集中の問題に関しては、コロナショック前と後では問いが変化してる。
「どうやったら仕事に集中できるのか?」
だったのが、
「どうやったら仕事から抜け出せるのか?」
に変化してきている。
6. リアルのオフィス環境は、仕事のオンとオフのバランスがとれていた。
いま考えれば、リアルオフィスはうまく設計できていて、雑談が始まるきっかけが組み込まれている。
しかしながら、テレワーク環境では仕事の話しかしない。
テレワーク環境での仕事はTVの番組表のように仕事が詰まってしまう。
ふと立ち寄って始まる会話の機会が抜け落ちている。
だから疲れる。
計画性のない出会いをテレワークにどのように組み込むか?
ランダムな会話をどう発生させるのか?
この問いへの回答がテレワーク環境の生産性の改善につながるかもしれない。
7. “雑談“の力を再認識するべきである。
“雑談“が自然にできている職場は健全と言われる。
“雑談“は職場のリテンション指標でもある。
“雑談“とは、お互いにいてほしいという暗黙のメッセージである。
「きみがいないと始まらないよね」
「君がいてありがとう」
という意味がある。
8. “雑談“にそのような意義があると認識し、“雑談“を目的化してテレワークのスケジュールに組み込むべきなのかもしれない。
チャットタイムのスケジュール化?
9. 何かと掛け合わせながら会議をやるという工夫も楽しい。
たとえば、
・二つの会議を掛け持つ
・女性はマニキュアやりながらが効率的?
・料理しながら
・部屋を歩きながら
・散歩しながら
など。
10. リアルなオフィス空間で仕事しているときは、頑張っている感=身体性も評価された。
ボディランゲージで給料をもらっている人たちがいた。
ところが、組織の階層性や権威が表現できないのがテレワーク。
テレワーク環境では仕事の成果でしか、仕事の評価ができない。
そういう意味では、大企業管理職が大ピンチとなるかもしれない。
11. テレワーク環境におけるリモート監視ツールが話題になっているが本末転倒。
バーチャルな身体性を評価することにつながる。
仕事のプロセスや手段を個人にまかせて個人の自立を促すことに逆行する可能性がある。
12. 新人教育をテレワーク環境下でどう実現していくか?
デジタルの世界で背中を見せながら教えるというのは非常に難しい。
テレワーク環境下でもマネジメントとコーチングの手間は絶対に減らない。
13. 人の育成と業績向上にはジョブ・アサイメントモデルが有効。
目標設定→職務分担→達成支援→仕上検証、を繰り返していく。
メンバーシップ型からジョブ型への転換が必要になっていく。
14. テレワークからDX(デジタル・トランスフォーメーション)へ進化させていくべきではないか。
テレワークは手段でしかない。
なんとなく汗をかけばいいという働く体験から、多様性のある個々人の生き方をどう響き合わせて、何を生み出していくのか、というデザインが不可欠な時代になってきている。
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以上、わがまま勝手で粗いまとめですが、テレワークを必要とされていらっしゃる方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。