3密と開疎化とIoT

事業部長コラム

みなさん、こんにちは。

KCCSでSigfoxを担当しております、LPWAソリューション事業部長の松木です。

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さて、不謹慎かもしれませんが、今年の流行語大賞にかならずノミネートされるだろうワードのひとつは、「3密」だと思います。

言うまでもなく、「密閉」「密集」「密接」をあらわしたワードです。

新型コロナウィルスの感染が起こりやすい条件を並べています。

外出自粛も営業自粛もテレワークもすべてこの3密を避けるためのものです。

さて、今までは感染拡大阻止を第一優先として、ロックダウン的な対策をとってきましたが、それも限界になりつつあります。

そのため、日本に限らず世界中で自粛解除、経済活動を再開する方向に向かっています。

しかし、3密状態が再現されれば元の木阿弥、第2波を招くことは必至でしょう。

それゆえ、日本では新型コロナウイルス感染症専門家会議から「新しい生活様式」という提言がなされています。

この「新しい生活様式」を支えるワードがあるとすれば、それは「開疎化」だと思います。

開疎化」は「3密」の対義語にあたると思います。

聞きなれない言葉ですが、これは、慶應義塾大学SFC 環境情報学部 教授、ヤフー株式会社 CSO (Chief Strategy Officer)である安宅和人氏の言葉です。

安宅和人氏は「ウィズ・コロナ」というワードの提唱者でもあります。

以下に「開疎化」の方向性とその概念図を示しますが、詳細は氏のブログに詳しく掲載されています。

(概念、概念図ともに安宅和人氏のブログそろそろ全体を見た話が聞きたい2』より引用)

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1. 密閉(closed) > 開放(open)

2. 高密度(dense)で人が集まって活動 > 疎(sparse)に活動

3. 接触(contact) > 非接触(non-contact)

4. モノ以上にヒトが物理的に動く社会 > ヒトはあまり動かないがモノは物理的に動く社会

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特に、「開疎化」の方向性の「4. モノ以上にヒトが物理的に動く社会 > ヒトはあまり動かないがモノは物理的に動く社会」は、IoT関連業界に身を置き、LPWAのひとつであるSigfoxを担ぐ者として見逃せません。

また、「開疎化」は「都市化」の対義語でもあります。

つい先日までは、IoTは都市をさらに都市化するコンセプト、すなわち、コンパクト・シティを推進する立場でした。

しかし、その方向性はウィズ・コロナ時代には180度転換するでしょう。

当面は人から人への感染を防止するためのスマホとBLEを使った濃厚接触のトレーシングが脚光を浴びると思います。

しかし、都市そのものを「開疎化」するには、IoT、特にモノの位置管理や稼働監視を得意とするLPWAが活用される場面が増えると考えます。

十分な空間が保たれているか、空間品質は維持されているか、人の密度はどの程度か、などなどセンシングしておかなければならない指標が求められるでしょう。

このあたりの可能性についても、安宅和人氏の次のブログに詳しく掲載されています。

開疎化がもたらす未来

もしご関心がありましたら、ぜひ、ご覧いただきたいです。

新たなSigfoxソリューションのヒントになれば幸いです。