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ケーススタディ:eLichens社

2020.06.01

大気質の影響

課題

世界人口の約92%の人が生活する場所の大気質は、WHOが策定しているガイドラインの基準値を満たしていません。大気質は都市によって空間的に異なり、さまざまなコミュニティをさまざまなレベルの大気汚染にさらしています。このため、アメリカや世界各地でいくつかの取り組みが行われています。

目的

  • リアルタイムな屋外の大気質マップを制作し、政府、不動産管理者、および特定の場所の屋内大気質を向上させたいすべての人に必要なデータを提供すること
  • 複数の関係者が利用できる大気質データを提供すること
  • 交通状況、空気の排出量、ほかの汚染物質の影響を特定するために利用可能なデータを活用すること。例えば、信号機の戦略を最適化するときなど
  • 看板やバス待合所などの、通りに設置されている設備にセンサを取り付け、公共の場における大気質の変化を分析すること

解決策

Sigfoxの0Gネットワークは、eLichen社の25か所の eLos Outdoor Air Quality stationsに導入されています。eLichens社は、世界で1番のエアコン会社であるダイキン社と協力して、サンフランシスコのeLos stationsに取り付けを行いました。eLosのデータを活用することで、ダイキン社は特定のダイキン製品を備えた建物のHVAC戦略を微調整し、屋外の空気が室内の空気の質にどのように影響するかを測定することができます。

まとめ

eLichens社によって収集されたデータはサンフランシスコにおける大気の品質に影響を示しています。その結果、地域の屋外大気の品質に対してポジティブな変化を起こしました。オゾンレベルの増加をごくわずかに抑えつつ、二酸化窒素の濃度は43%減少させています。この同じ期間に、粒子状物質濃度については19%の低下が観察されました。

詳細はこちら(英語)
CASE STUDY - ELICHENS

著者情報

Sigfox編集部

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