グローバルinfo.
ケーススタディ:Posti社
2020.04.29
フィンランドの郵便事業者であるPosti社は、自社のSmartPost サービスにおいて新たなスマートテクノロジーの利用を増やすこと、また、フィンランドのSigfoxオペレータであるConnected Finland社の新たなIoTロックを導入することで、自社の荷物ロッカーネットワークを急速に拡大しています。IoTロックはSmartPostサービスの荷物ロッカーで使用され、Posti社向けにカスタマイズされたものです。2018年の試験運用が成功した後、2019年にフィンランド国内に数万のIoTロックが展開されました。
SmartPostサービスは、Posti社の配送サービスと利用者を近づけることになりました。利用者は最も都合の良い時間と場所で荷物を引き取ることができるようになりました。SmartPostサービスは、個人店舗からショッピングモール、オフィスや住宅まで広がっています。
この新たなスマートロックはPosti社とConnected Finland社の子会社であるConnected Inventions社による18か月のプロジェクトで開発されました。IoTロックはSmartPostサービスの荷物ロッカーを他のデバイス、固定データ接続、電源なしで、低コストでインターネットにつなぐことができます。この電池式のIoTロックはデータ転送にSigfoxの0Gネットワークを使用しています。
製品の開発フェースにおいて、Posti社はConnected Finland社のプロジェクトを実施する能力に対して自信がありました。内部でのプロセスがより効率的に、品質管理がより容易になり、サプライヤーサービスはさらに向上します。例えば、このIoTロックによりいつカスタマーが荷物を受け取ったのか、データを収集することでPosti社がロッカーの容量率をあげることが可能となります。
Connected Finland社とPosti社は、0Gネットワークにより新たなIoTテクノロジーを開発し十分に活用することが可能となり、サービスの利用者にとっては、より簡単で安全にサービスを利用することが可能となり、このIoTロックはPosti社と利用者の両者にとって利点があるのです。
このパートナーシップにおいて、Sigfox社はドイツのDHL社、アイルランドのAn Post社での成功に続いて、郵便事業者に対する支援を続けています。コストとエネルギー効率に優れたソリューションを実現する独自の機能と、組み込みのセキュリティおよび信頼性が、このようなユースケースを広げていく主要な要素です。
Posti社は、2022年までに、ロッカーの数を4,000まで増やす計画を立てています。さたに将来的な計画としては、これらのロッカー数を6桁までフィンランド国内で増やすこと、さらにはこのアイデアを国外にも広げることです。
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CASE STUDY - POSTI