新型コロナウィルスに思う

事業部長コラム

今日は、2020年3月10日だが、日経新聞一面のトップ記事は、

「NY株、一時2000ドル超安 取引停止措置を発動」

である。

準トップ記事は、

「原油急落、市場混乱に拍車 新型コロナ 信用リスク警戒」

だ。

こういう想定外のことが起こると思い出す言葉が二つある。

ひとつは、「ブラックスワン」。

ナシーム・ニコラス・タレブが書いた著書『ブラックスワン』で言及したことで有名になった言葉だ。

ウィキペディアによると、「ブラックスワン(理論)」とは、

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ブラック・スワン理論(ブラック・スワンりろん、英語:black swan theory)は、「ありえなくて起こりえない」と思われていたことが急に生じた場合、「予測できない」、「非常に強い衝撃を与える」という理論。とりわけ予測できない金融危機と自然災害をよく表している。

ヨーロッパでは白鳥は白い鳥だけと思われていたが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥(コクチョウ:ブラック・スワン)が発見される。以来、ありえなくて起こりえないことを述べる場合、“ブラックスワン”という言葉を使うようになった。

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もうひとつの言葉は、「正常性バイアス」だ。

これは行動経済学、または、社会心理学での用語となる。

これも、ウィキペディアから引用する。「正常性バイアス」とは、

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自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。

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非日常的な言葉である「ブラックスワン」と「正常性バイアス」を今ほど日常的に経験することは本当に珍しい。

しかし、実は、ブラックスワン的現実こそが、日常であり、昨日と同じ今日が明日も続く、という安定的な世界観の方が、非日常的なのだと思う。

世の中は常に変化している。

しかし、それが変化として見えないのは、時間枠、空間枠、そして、人の意識の枠の範囲がまだまだ限定的だからかも知れない。

科学技術の発展とは、ある一面からの見方として、この限界枠をひたすら広げることで、非日常的な現象を日常的にとらえ、事前に対処できるようになることであったように思う。

そして、私たちがいま取り組んでいるIoTという技術パラダイムも、この限界を突破することに貢献するのではなかろうか。

願わくば、見えない恐怖といわれる新型コロナウィルスの様な災害に対して、Sigfoxを含むIoT的なソリューションによってこれが可視化され、予防できるようになればと思う。