PDCA ✖︎、DCAP ○

事業部長コラム

みなさん、こんにちは。

KCCSでSigfoxを担当しております、LPWAソリューション事業部長の松木です。

さて、今月初旬にSigfoxパートナー交流会を東京と大阪で開催しました。

その時の懇親会の中締めご挨拶でお話ししたキーワードがあります。

それは、

「IoTは、PDCAでなく、DCAPだ!」

です。

特に、PoC(Proof of Concept、実証実験)の場合はそうです。

交流会にご参加いただいた方は、ご理解していただけると思いますが、

決して冗談半分に言ったのではありません。

きわめて真面目な話としての、「PDCA ✖︎、DCAP ○」なのです。

PDCAについては、以下、ウィキペディアを参照してください。

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「PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、

生産技術における品質管理などの継続的改善手法。

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。」

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強調しておきたいのは、PDCAはあくまでも業務改善ツールだということです。

相当程度の効果があらかじめ予測できるのが改善ですから、未来に対してのP(計画)が可能となります。

一方、PoCとは、ビジネス的リスクや技術的な実現可能性のあぶり出しが目的です。

前例がないために本当に効果があるのか、未来が未知だからPoCが必要なわけです。

そもそも、未来に対してのP(計画)ができないから、PoCを行うわけです。

まず、D(実行)して、その結果を得た上でないと、計画を組むだけの情報が得られない。

だから、最初はDであり、

次に、検証のCとAが続く。

そして、最後に、Pが来るのです。

ゆえに、「PDCA ✖︎、DCAP ○」という話をさせていただいたわけです。

しかしながら、PoCとはいえ、ある程度のお金を使う場合、

その投資対効果を示さなければならないのが会社の掟です。

ところが、PoCの場合、その効果とは、ビジネスリスクや技術的課題のあぶり出しです。

このPoCの目的を誤解し、PDCAを強引に適用してしまうと、上司説得用のポジティブな

経営数値目標がPoCプロセスに無理やり組み込まれてしまいます。

結果として、終わりのないPoCが組まれ、

「なんだかIoTって、PoCばかりやっている」

という誤った印象が形成されてしまうのではないかと危惧しています。

IoTが主役となるデジタルエコノミーにおいては、

《成功を生み出すためにどれだけ失敗できるか。》

が成功のための勝負どころである、というパラダイムの転換がどうしても不可欠となります。

とはいえ、上司説得のために正面切って、DCAPという言葉を使うのは、

はばかれるというケースもあるかと思います。

よって、もうひとつ、別の表現をご紹介します。

米国の有名な経営コンサルタントであるトム・ピーターズが提唱しているのは、

「構え、狙え、撃て!」、ではなくて、

「構え、撃て、狙え!」、です。

「狙う」まえに「撃つ」べきだと言っています。

説明は不要かと思います。

「DCAP」と「構え、撃て、狙え!」、説得したい相手によって使い分けて頂ければと思います。