Data Advanced Callbackで受信品質(LQI)とデバイス位置情報(Atlas)を取得する

技術情報

ここでは、SigfoxクラウドのCallback機能のひとつであるData Advanced Callbackを使って、メッセージ受信品質(LQI: Link Quality Indicator)と、デバイス位置情報を取得する方法を説明します。

Data Advanced Callbackを使ってみる

Callbackは、DeviceType単位での設定です。Sigfox Callback機能を参考に、Custom Callback設定画面まで移動してください。

tech-180902-01-1.png

Type項目で[SERVICE]_[DATA_ADVANCED]を選択するとData Advanced Callbackパラメータとして、
device, time, data, seqNumber, lqi, fixedLat, fixedLng, operatorName, countryCode, deviceTypeId, computedLocation
が利用できるようになります。

Callback param説明
device デバイスID
time メッセージ受信時刻(Unixタイムスタンプ)
data ペイロードデータ
seqNumber メッセージシーケンス番号
lqi Link Quality Indicator(詳しくはこちら)
fixedLat,fixedLng Device設定で固定的に登録した緯度経度
operatorName Sigfox Operator名
countryCode 国コード(ISO 3166-1参照)
deviceTypeId デバイスタイプID
computedLocation デバイス位置情報


Data Advanced Callbackは約30秒後

Data Advanced CallbackはLink Qualityを計算します。Link Qualityは、複数受信局の受信レベルにより計算されるため、Sigfoxクラウド上に受信局情報が集まってきてから計算する必要があります。
なので、Sigfox社は、Data Advanced Callbackが送信される時間を25秒~30秒後とアナウンスしています。

実際のデータで確認する

Data Advanced Callbackを実際に設定して試してみます。
下図がDeviceのMessagesビューで確認できるCallbackの送信ログです。「↑」ボタンをクリックするとCallbackログが見れます。

tech-180902-01-2.png

ここでMessageの受信時刻は2018-09-02 19:27:52 (UNIXタイムスタンプ:1535884072)となっています。

では、受信側のプラットフォームのログを見ています。

tech-180902-01-3.png

{time}として送られてきた時刻は、赤枠の1535884072(2018-09-02 19:27:52)となっています。Messageの受信時刻は変わらないとうことです。
ただ、青枠の時刻は2018-09-02 19:28:18となっています。つまり、今回のケース、DeviceのMessage受信時刻(Sigfox基地局がMessageを受信した時刻)とData Advanced Callbackが送信された時間の差として、26秒の差がありました。
この時間差は生じるものとして、システム設計すれば十分に使えそうです。

Data Advanced Callbackで取得できる位置情報

Data Advanced Callbackで取得できる位置情報には

  1. fixedLat / fixedLng
  2. computedLocation

の2種類があります。

fixedLat / fixedLngは事前設定したデバイスの固定位置情報

fixedLatとfixedLngは、どういう時に使えばよいでしょうか?
例えば、ガスメーターや土壌監視など、デバイスが移動しないような場合に、その位置をシステム上で扱いたい時に使用します。
使い方は単純で、固定的に設置したデバイスの緯度経度をDEVICEのEdit画面で設定します。(下図)

technical180902_10.png

ここで、緯度経度を設定することにより、Device Messages画面のLocationアイコンをクリックするとデバイスの位置を確認することができます。

technical180902_11.png

computedLocationはAtlas位置情報サービス

Sigfoxは、受信基地局情報によるデバイス位置推定サービスAtlas nativeと、WiFiアクセスポイント情報による位置推定サービスAtlas wifiをリリースしています。
(その他位置情報サービスもありますが、ここでは割愛します。)
computedLocationをData Advanced CallbackのBody部で指定することにより、Atlas nativeやAtlas wifiにより推定されたデバイス位置情報を取得することができます。
例えば、下記のようなJSONをCallback bodyに設定した場合

body.json
{ 
 "device":"{device}",
 "time":{time},
 "data":"{data}",
 "lqi":"{lqi}",
 "computedLocation":{computedLocation}
}

下記のような結果が得られるようになります。

callback.json
{ 
 "device": "1234AB",
 ...(略)
 "computedLocation": {
  "lat":35.5xxxxxxxxxxx,
  "lng":139.7xxxxxxxxxxx,
  "radius":2412,
  "source":2,
  "status":1
 }
}

ここで、"computedLocation"の"lat"と"lng"が推定されたデバイス位置情報となります。
"source"が2となっている場合、Altas native、つまり、受信基地局情報による推定位置であることを意味しています。また、"radius"は推定誤差です。

なお、Atlas wifiの説明(こちら)にも、WiFi位置測位を例にした、より詳しい説明を載せていますので、見てみてください。

位置情報サービスに関する留意点

Altas Suite(Altas native, Atlas wifi)によるデバイス位置情報を取得するためには、下記2点を確認してください。

  1. Atlasサービスオプション契約がONになっていること
  2. Data Advanced Callbackを使うこと

この2つの条件を満たさない場合、SigfoxクラウドのMessages画面で表示可能なLocation情報は、単にメッセージを受信した基地局のうち1つをピックアップした想定エリア、つまり、シミュレーション上の電波伝搬範囲を表示するだけです。
また、上記1.が有効になっていても、Data Advance Callbackをキックしていない場合は、Altasサービスも働かないようになっています。
では、Altasサービスオプションが有効になっているかどうかを、どのように確認すればよいでしょうか?

Atlasサービスオプション契約の確認方法

まずは、該当デバイスタイプに紐づくContract情報を見てください。

DEVICETYPEメニューから、確認したいデバイスが属しているデバイスタイプを検索し、そのデバイスタイプ情報画面にある"Contracts"のところをクリックしてください。

technical180902_12.png

ここで、OptionsのSigfox geolocation serviceを確認し、Network locationとなっていれば、Atlas native(受信基地局推定)オプションが有効になっています。WiFi locationとなっていれば、Atlas wifiオプションが有効になっているのがわかります。

technical180902_13.png

なお、2019年12月現在、Sigfox Buyでアクティベーションする場合は、Atlas wifiは有効にできません。(Altas nativeは有効にできます)
Sigfox Operator(KCCS)もしくは、回線再販チャネルパートナー経由で申し込んでいただく必要があります。